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恩田陸 『光の帝国 常野物語』

評価: o(≧▽≦)o 大好き! 一読の価値あり

人にはない不思議な力をもつ一族がいた。

僕たちは、草に頬ずりし、風に髪をまかせ、くだものをもいで食べ、星と夜明けを夢見ながらこの世界で暮らそう。そして、いつかこのまばゆい光の生まれたところに、みんなで手をつないで帰ろう。

光の帝国―常野物語
恩田 陸
集英社 ( 2000-09 )
ISBN: 9784087472424
おすすめ度:アマゾンおすすめ度

不思議な能力を持ち、穏やかで知的で、権力への志向を持たず、普通の人々の中に埋もれて暮らす「常野」の一族。多様な能力を持つ一族の物語を綴った短編集。
膨大な量の記憶を保存できる家族を描いた『大きな引きだし』、異物を排除しようとする人類の意志に"裏返されてしまった"夫を探す妻の『オセロ・ゲーム』、一族の皆を助けてひとりはぐれた亜希子の『歴史の時間』『黒い塔』、長命のツル先生が過去に、子どもたちを失ってしまった話『光の帝国』...。

とても優しく、哀しいお話だと思います。それぞれに独立した短編でありながら、読み進むにつれて常野の哀しい歴史と未知の未来が浮かび上がってきます。私は『大きな引きだし』と『光の帝国』、『二つの茶碗』が特に好きでした。涙もろい方は電車の中等では読まれないようおすすめします。
ここに収録されている短編のいくつかには続きがあるようで、いつかそれらが出版される日を望みます。


大多数の人間は生きていくために仕方なく、時間に追われて無我夢中で不本意な仕事をしながら、あっという間に年をとる。ほんの一握りの人間だけでしょう、自分のしたい仕事をして、しかもそれがその時代を代表するような仕事になるっていうのは。
晴れた空に真っ白な月が浮かんでいた。その月を見た途端、何故か涙がこぼれて来た。
昼も夜も、月はいつもある。みんなが同じひとつの月を見上げている。
鳥が空を飛べるからって、誰も怒る人はいないよね――

このお話が好きな人へ 主観的なおすすめ本

恩田陸 『蒲公英草紙』 『エンド・ゲーム』 『図書室の海』

蒲公英草紙―常野物語
エンド・ゲーム―常野物語
図書室の海

Comments:6

高@管理人 2006年11月13日 12:12

うーん、やっぱり来ていません・・・
こちらの不具合かもしれませんし、どうしようもないですね(^^;
でもコメント嬉しかったです。
aopuさんのところも実はよく拝見しているんですよ。今後もどうぞよろしくお願いします。

aopu 2006年11月12日 18:25

高さん、お返事ありがとうございます♪
もう一度TB送信してみました。
ライブドアのブログも、イマイチTBがうまく出来ないことが多いんですよ(^^;)
もし届いていなかったら、ごめんなさい・・・

高@管理人 2006年11月12日 15:38

aopuさん、こんにちは。私もいつも拝見させていただいていますよ(^-^)

『光の帝国』いいですよね。
恩田作品の中では初期のものですが、やさしくて気持ちがやわらかくなるようなお話が多いし、短編集なだけに、作者の特徴が色々出ているように思えます。
『光の帝国』がお気に召したなら、『蒲公英草紙』もきっと楽しめると思いますよ。
また読まれたら感想を教えてください。

ところで、TBが来ていないようです。
どうも時々はじいているのか何なのかよく分からないのですが、TBが届かないことがあるようなのです。すみません・・・

aopu 2006年11月12日 11:37

こんにちは♪ごぶさたしています。(でもいつも拝見しています☆)TBさせていただきました。

やっと恩田作品に手をかけることが出来ました。ずっとこの『光の帝国』を読んでみたかったのです。短編集の中では私も、管理人さんが挙げられているものが好きでした。次は『蒲公英草紙』を読んでみたいと思います(^^)

高@管理人 2006年9月 5日 21:26

短編集なのでいろいろなお話が入っていますが、やっぱりツル先生の『光の帝国』が一番胸に沁みますよね。
オススメ本は、きっと人気なんでしょうねー。
『蒲公英草子』『エンドゲーム』はまだ出たばかりですし、『図書室の海』にはもうすぐ公開される『夜のピクニック』の予告編が入っていますから。
読まれたら感想を教えてくださいね。どれも好きな作品ですが、あえて言うなら『蒲公英・・・』が一番お気に入りです(^-^)

すず 2006年9月 5日 08:32

 もうツル先生の叫びが、切なくて苦しくて堪らなかったです。なので最後にまた「笛の得意な女の子」に出会えた、ツル先生の万感の思いが、胸に迫りました。
 お勧め本、人気があるのか図書館でさっぱり借りられないんですよ(笑)いま入れている予約本が終わったら、今度こそ!と思っています。

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